多くの女性が「結婚後も働き続けたい」と考えている現状において、男性はどう考えているのでしょうか?結婚と寿退社についてのある調査をみてみました。
「結婚して子供ができても仕事は続ける」(32%)
「寿退社をするのはいいこと」(28%)
「子供ができるまでは働くべき」(28%)
「結婚せず仕事を続ける」(8%)
「結婚するけど子供は産まずに仕事を続ける」(4%)
「結婚しても仕事は続けるべき」(30%)
「寿退社をするのはいいこと」(27%)
「子供ができるまでは働くべき」(19%)
「子供ができても退職しない方がいい」(17%)
「寿退社は迷惑」(4%)
「寿退社するべき」(3%)
キャリア志向の女性がいる一方で、寿退社に対して迷惑だと考える男性も。しかし、働きたいという女性に理解を示す男性が多いことが分かります。
では、「寿退社」に対する職場の雰囲気はどうでしょうか?
「本人の自由意思である」(72%)
「寿退社を奨励する雰囲気がある」(12%)
「寿退社する女性が多く、結婚後に仕事を続けられない雰囲気である」(9%)
「寿退社を良く思わない雰囲気がある」(7%)
多くの女性が「結婚後も仕事を続けたい」と望んでいる一方で、職場の雰囲気によっては寿退社しなくてはならない女性もいるようです。
では、実際に自分の職場に寿退社する女性がいたら、どのように思うのでしょうか?
「何も思わない」(57%)
「入社1年未満の女性が寿退社は迷惑」(23%)
「入社1年以上3年未満の女性が寿退社するのは迷惑」(9%)
「年数に関係なく寿退社は迷惑」(6%)
「寿退社をするのはいいこと」(5%)
多くの人が「寿退社は本人の自由意思」と答えている一方で、実際に自分の職場で寿退社をする女性に対しては「寿退社は迷惑」と考えている人が多いことが分かります。理由としては、「何度も産休や育休を取るくらいなら寿退社して欲しい」「はじめから寿退社が目的の女性は、さっさと辞めて欲しい」など、男性の意見はとても厳しいようです。
国の基本政策としては、寿退社は避け、雇用を維持したまま育児休業から復帰して働くようにと奨励する傾向にありますが、非正規雇用の社員などは育児休業を取得しにくく、結果的に寿退社や出産退職者が減らない現状があるようです。
寿退社についての考え方は男女で大きく異なるようです。キャリア志向の女性がいる一方で、女性の働くことに対する理解を示す男性と寿退社は迷惑と考える男性がいるようです。国の施策としては女性が結婚・出産後も働くことを奨励する方向に動いていますが、実態はまだ追いついていないようにも見えます。
寿退社をするためには、上司への報告時期もよく考える必要があります。1年も前だと、退職の日まで時間があるため、同僚の態度が”辞める人だから”という感じになり、仕事がやりにくくなることがあります。かといって、1カ月前の報告だと、引き継ぎなどで周りに迷惑をかけることになります。そういった意味では3カ月前に上司に報告というのがベストと言えます。
結婚後も働きたい看護師は多いのですが、結婚を理由に退職して、働き方を変える看護師も多いようです。仕事と家庭の両立を図るために、フルタイム勤務からパートやアルバイトに転職したり、夜勤のない小規模なクリニックに転職したりというのが、働き方を変える一例です。